PROGRESS40/80/120

本日PCI 4件でした。1例目:LCXのdiffuse病変でNobori 2個留置。2例目:LCXとRCAに病変ありXience留置。RCAは最後KBTで仕上げ。3例目:LADのCTOでCorsair+XT-Rで入りましたが通過せず。Abottのnew CTO wireであるPROGRESSを使用しました(昨年PCRのブースでtouch sample触らせてもらったもの)。それでcross成功し最後PROMUS 2個入れ成功です。4例目:RCAのCTOで閉塞してから17年経っているらしい。Corsair+XT-Rで開始しましたがCorsairがCTO手前の高度狭窄を超えず、Sapphire2で少し拡げるとCorsairが進み(またSapphire2が活躍です。通過性およびrelapの良さは今あるballoonの中では一番と思われます。しかし注意しなければならないのは耐圧性が低いためすぐballoon ruptureを来すことです。当院ではnominal pressureでもburstしたことがあります。ナイロンが薄いのでしょうか?それとも中国製だから?おっと失敬)、次にXT-Rが病変を通過しました。最後にPROMUS 3個入れてこれまた成功です。一昔前は閉塞期間が長いので硬いことが予想されPCIの適応ではないという時代もありましたが、最近はCTOのGW、balloonも進化しPCIで治療できるようになりました。また閉塞期間が長いから硬いというわけではなく、閉塞形態やmicro channelの存在などが難易度を決定する因子だと思われます。さてAbottのnew CTO wireであるPROGRESSについてですが、40、80、120というラインナップがあります。これは先端加重をガイドワイヤー先端の断面積で割った数値だとのこと。何ていいましたっけ?Power forse値(忘れました)?ん-覚えにくい!先端加重で名前をつけて欲しいのですが・・・。先端加重は40が4.5g位、80が7.5g位、120が10.5g位だったでしょうか?(これも正確な値は忘れましたというより中途半端な値なので覚えられないのです)またGW先端5mmまでがcoilむき出しになっており、それから手前はポリマースリーブを被せており、micro cath.との滑りをよくするコンセプトらしいのです(でもプラスチックポリマースリープだと時間が経つと膨張して滑りが悪くなる心配がありますが・・・Abottによると、それはないとのことですが・・・本当かどうか少し怪しい気がしますが、しばらく使ってみないと判らないです)。Retro grade approachなどでCorsair back-up下でGWが操作しにくい場合など威力を発揮するという噂が・・・。また先端が控えめにtaperしいており0.012inchとのこと。これはGW先端でのperforationを少なくする意図があるらしいですが・・・(中途半端と言えば中途半端な気がしますが・・・)。少し使ってみて評価したいと思います。みなさんもどうぞお試しあれ!