OCTガイドPCI

当院でのOCTガイドPCIは今月約40%に達しました。かなりの躍進です。というか私が行うPCIの約80%がOCTガイドですから、それが引き上げてるのでしょうね。腎機能が悪い人やCTOでは使いずらいですが、その他はすべてOCTガイド。古い先生や新しいものに飛びつきたくない人がIVUSでやっているのですが、さてさてIVUSの読影もできてるのかも疑問ですが...

血栓性SFA CTO

今日は血栓SFA CTOの治療をしました。少し時間が経っているのですが、angio上やはり血栓像があります。末梢に飛ぶことは避けねばなりません。Distal protectionの方法はいろいろあると思いますが、今日はParacuteでdistal protection行いました。Theombusterで出来るだけ血栓吸引し、その後Misago 2本、Zilver 1本入れて綺麗になっています。末梢塞栓、protrusionもなく良好な結果でした。

QUALIA

Neichの新しいmico-cathe,"QUALIA"使用開始です。ProfileはFinecrossGTおよびSortanaと同等。先端tipはFinecrossGTと同じくらいの堅さでSortanaよりは堅い印象。通過性はまだ掴めていません。Sapphire2のように通過性よければいいのですが...

Kamuiの使い方

担当者によるとKamui balloonは病変に押し当て、じっと待っていると病変に入っていくことがあるらしいです。内部のスプリングコアがその役割をしているかも?とのこと。コルセアを回しながらしばらくじっと待っていると進んでいくと思いますが、そのように忍耐強く待てば通過するかもですって。さて本当でしょうか?試してみましょう。

Sapphire2、Emergeとkamuiとの通過性比較

上記3つのballoonを比較する機会に恵まれました。以前から気になっていたことです。病変はLADの高度石灰化病変。まず、1.25mm Kamui通過せず。平等に比較するためラッセルテクニックは使っていません。次に1.20mm Emergeこれも通過せず。最後に1.0mm Sapphire2。なんと通過しました。予想通り10atmかけたところでballoon ruptureしましたが...そのあと何もballoonはいかないのでROTAで削ってDES留置しています。この病変に限っていえばSapphire2の勝ちでした。やはりSapphire2には勝てないのか?今のところ、この3つのballoonの通過性はSapphire2>Emerge>Kamuiです。あとはTazuna、Ikazuchiとの比較ですね。

今日のCTOも大変だったなー

本日PCI 3例。1例目RCAの狭窄でXience Prime留置。2例目:LADosのsub acute total occlusionでHLにsoft wire入れてIVUSでLADosを確認し、Crusadeを用いてGaia 1stにsecond bendをつけて通過に成功。最後にResolute Integrity入れてKBTで終了。3例目:LADのCTO。LADosからのstumpなしかと思っていましたが、同時造影をするとHLと思っていた小さい枝がLADのように見えます。閉塞から30年経っているのでretroから開始しました。Sionで#4PD-SBを通過させLADに到達。しかし、CorsairがSbを通過しません。Sortanaも無理でした。1.25mm Ryujin 2atmで匍匐前進。でもダメ。1.0mm Sapphire2と1.25mm Kamuiで少し進みましたが全部は通過しません。再度Corsairを登場させtruするとLAD近くまでCorsairを進めることが出来ました。でもCorsairの先端tipはLADまで行きません。使用したSBはCTO exitのすぐ近傍です。Corsair tipがLADに少しでも入らないとstiff wireに交換するにはriskがあります。くー!こここまで来て...仕方ないのでanteを開始Corsair+Gaia 1st→Gaia 2ndは全くanteから入らず。Conquestを取り出し、少し進みました。しかし、途中からsub-intimaへ。諦めることなくCrusadeを使用しもう一本のConquestでparallel wire techniqueです。何回かtry and errorを繰り返しdistal trueをゲット!IVUSで確認すると一部subですが,運良く途中からtrueに戻っています。最終的にNobori 3本入れて綺麗になりました。Corsair登場以前はretro channelをballoonで拡張することはよくやっていましたが、Corsairの登場後この手技は少なくなりました。しかし、まだまだ必要な状況はあるので覚えておきたい、また忘れてはいけない手技ですね。