ベトナム訪問2日目1

う-暑さとクラクションの音で目が覚めました。ベトナムはオートバイ天国で車よりオートバイの数の方が多い。弱った昆虫に無数の蟻が集まっているようです。予定通り7時半にホテル出発。今日はHeart Instituteという病院でPCIです。ホーチミンは10位PCIができる病院があるようで、1番は1000件/年ほどPCIをやっている病院があり、本日訪問するのは400/年ほどやっている病院とのこと。到着とともに熱烈な歓迎を受け、副院長先生に挨拶。花の絵をいただきました(自分で書いたのでしょうか?)。それから本日7例の症例紹介を聞き、さあ治療です。最初の2例はRCAのdiffuse病変で問題なく終了。そうそう書き忘れていましたが、ここベトナム社会主義の国なので裕福な人は少なく、患者さんの支払い能力により治療方針が変わるようです。お金のない人はPCIは受けられないようで、CABGもしかり内服薬にもお金が払えない人もいっぱいいるそうです。PCIを受けられるのは一握りの人で、それも親戚中からお金をかき集めてやっと受けられるという具合です。また先ほど書きましたがホーチミンPCIができる病院が10病院ですが、ホーチミンの人口は登録しているだけで600万人で登録していない人を合わせると1000万人は超えるだろうと予想されているそうです。患者さんはいるのにお金がないために治療が受けられない。またPCIが受けられてもstentの使用本数も限りがあります、まずPCIをする前に、この患者さんはDESが2本でBMSが1本まででお願いします、という具合です。という訳でRCAのdiffuse病変だからといってDESで病変をfull coverというのは無理できつい狭窄のところにstentを入れるという具合で治療しました。日本でBMSに時代にやっていたspot stentingですかね。2例RCA diffuse病変の治療を終え次はLCXのCTOです。Micro channelがありそうなのでtapered wireで何とかなりそうか?と思いながら、診断カテのCDでretro channnelも一応チェックし臨みました。R wire taperedで少し抵抗はありましたが短時間でGW crossに成功。あとはPOBA+Stentで終了です。現地のドクターは驚いておられました。