Bend lesion

本日PCI 2例でした。1例目RCAの非常に曲がっている血管の病変で子カテを使いnull wireでcrossしPOBA、stentし終了です。このような病変の場合始めから子カテ併用ですべりの良いワイヤーで開始するのが常套手段です。途中slow flowとなりましたがニトプロ、シグマート使用でOKです。Slow flowやno-reflowの時使用する薬剤はニトプロ、シグマート、ワソラン、ATP、塩酸パパベリンがあります。塩酸パパベリンはQT延長、ATPはAVブロックなどが副作用でありますので使用しずらく、私はニトプロ→シグマート→ワソランの順に使用します。効果が良いのはプレッシャーワイヤーなどのstudyで塩酸パパベリン、ATP、ニトプロ、ワソラン→シグマートの順だと思います。また吸引カテを使用する人もいますが、あまり効果が得られない印象です。最終手段はIABPです。病変のdebrisが末梢に飛んでslow flowやno-reflowを起こすということが今は当たり前の定説ですが、一昔前は原因が分からずstent distal edgeの解離やspasmではないかと考えられていた時代もあります。そのためニトロを冠注したり、末梢にstent追加したりしていた時代もあったんですよ。今の若い人は知らないでしょうね。さて2例目はRMIの方で比較的簡単に手技は終了です。ここ数日はあまりストレスの無い病変が続いています。