ROTA wireが通過しない時の裏技

ROTA wireが通過しない時の裏技についてですが、ブログに掲載して以来、いろいろなところから反響があり、質問も多いため公開することにしました。B社はあまり公にしないでほしいとのことでしたが、治療をしているとこのようなケースに遭遇することはあると思います。ROTAが出来ずにfailureに終わると患者さんのためになりませんので、みなさんの参考のために公開します。なに難しいことではありません。ROTA wireがbareで通過しない時にwireをRG3に変えてbareで持っていくのです。ほとんど通ります。RG3はROTA wireと違いトルクもよく、コーティングされているためすべりも良いワイヤーなので通過性もgood。ROTA wireのトルクの悪さを解消してくれます。またワイヤーの太さも0.010inchなので、そのままROTAで削れます。ね!簡単でしょ!ただ注意することは①滑りがいいので手技中にワイヤー先端でperforationを起こす可能性が理論上あるので注意するこ②RG3は先端からすべて0.010inchなのでワイヤー先端からROTA burrが飛び出すことのないようにすることです。ROTA wireは安全性を考え、先端が0.014inch、shaftが0.010inchでROTA burrがワイヤー先端から飛び出ないようになっています。①②のことを気をつければ何の問題もなく治療が出来ます。以上が裏技です。あくまでどうしてもROTA wireが通過しない時の裏技ですので、全てのROTA症例にROTA wireの代わりにRG3を使用するというのは避けていただきたいと思います。ちなみにB社によるとRG3でROTAをやったのは世界で私が初めてらしいです。本当かは分かりません。最後にもう一度、あくまでも裏技ですから多用は厳禁でお願いいたします。またB社さんにはROTA wireの改良を早急に行っていただきたく思います。