CVIT東海北陸地方会

参加してきました。コメンテーターのお仕事をしてきました。割り当てられた症例は石灰化病変、鎖骨下静脈のPTA、CypherPSSでいずれも興味深いものでコメント及び質問をいつものようにして盛り上げてきたつもり。聴衆の皆さんも楽しんでいただけたでしょうか。①#6osに近いPROMUSのISRと#7の高度石灰化病変。#6のISRはCBかDES in DESにするかでしょうが、PROMUSの一度目のresteなのでCBでいいかと思います。DES in DESのするとしても何を選ぶか悩みますよね。DEBが使用できるようになればDEBかもしれません。②鎖骨下静脈のPTA:あまり経験がないので質問攻撃にしました。症例はPOBAのresteを繰り返しExpress stentを入れたのですが、それがrecoilし再狭窄を来しているもの。どう治療するか?鎖骨下静脈のPOBAは再狭窄率50%、stentでも40%あるらしい。Balloon expandable stentはrecoil,crushしやすい部位らしくSmart stentなどのselfexpandable stentの方がradial forceが得られ成績がいいとのこと。またDESは成績はよくないらしく、DEBは大きいサイズがまだないので成績は出ていないようです。でも期待できるかもしれないとのコメントでした。③CypherPSS、aneurysmal changeおよび狭窄に対する治療。ときどきお目にかかりますが、あまりよろしくないCypherのpolymerのアレルギー反応ですが・・・この治療には本当に困ります。Cypherをできるだけ大きく拡げて血管壁に密着するよう努力する。でもまた血管径が大きくなってくることも予想されます。Covered stentで瘤部位をcoverする。でもcovered stentの再狭窄、閉塞率が高いという問題があります。BMSを中に入れる、またはEndeavorを入れ瘤部分が血栓かするのを期待する。でもCyphernのpolymerは残っているので解決になるかわかりません。一番問題になるのが瘤部分に血栓が形成されstent血栓症を起こすことなのでDAPTを永久に飲ませ続ける。またエビデンスはありませんがwarfarinをかませるかですが・・・。まあ決まった方法はないですね。症例ごとに考えるしかなさそうです。