川崎病

予想通り、またAMIの緊急カテに呼ばれました。30歳台の方で、造影してみるとLMTからpLADに瘤状拡張がありmLADでtotalとなっていました。恐らく川崎病による冠動脈瘤血栓閉塞です。血栓地獄になる予感。吸引カテで血栓を吸引試みましたが変わらず。IABPを入れて、Lumineを使用し血栓溶解剤で血栓溶解を試みました。でも閉塞は解除されません、バルーンで拡張したい思いを我慢して、再度吸引カテで吸引。血栓が引ける引ける。造影してみるとmLADの血栓は消失し、dLADにdistal embolismを来しており、吸引カテでまた吸引。その後TIMI3 flowを得ることができました。バルーン、stentは使用せずです。こういうケースはバルーン、stentは使用してはいけません。使用すると必ずといっていいほどno-reflowや血栓地獄に陥ってしまします。うまく治療できてよかった。